FXの証拠金とは?計算方法や適切な維持率を初心者向けに徹底解説

画:初心者必須!FXの証拠金について

FXでは「証拠金」と呼ばれる資金を利用し取引を行います。
この証拠金の仕組みがあるからこそ、FXは元手が少ない資金でも大きな取引を行うことが可能になっているのです。

そして、実はFXの証拠金には様々な種類があり、FX初心者が資金管理を徹底するにはこの証拠金の仕組みを一通り理解する必要があります。
しかし、FXを始めたての初心者の方にとって証拠金に関して理解しきれていないことも多いのではないでしょうか?

そこで、このページでは「FXの証拠金の仕組み」「証拠金を理解するための知識と計算方法」について徹底的に解説していきます。
FX初心者の方は、ここでしっかり証拠金の知識を身につけて、正しい資金管理を行えるFXトレーダーを目指していきましょう。

FXの証拠金の仕組みとは

FXの日本語訳は「外国為替証拠金取引」です。
FX取引を始めるにはまず「証拠金」が必要になってきます。
証拠金とはいわゆる担保金のようなもので、日本ではこの証拠金に対して25倍(レバレッジ25倍)までFX取引が可能。

たとえば、証拠金を10万円用意したら250万円まで取引ができるということです。
このように、証拠金に対して大きな取引が出来る仕組みをFXでは「レバレッジ」と言います。
この仕組みがあるため、少ない証拠金でも大きな取引ができるのがFXの魅力一つとなっています。

しかし、この仕組みを利用することにより、損失が大きく出てしまうというリスクもあるのでFX初心者の方は注意が必要です。
FX初心者の方は、適切な資金管理を行うために証拠金について理解を深める必要があります。

初心者必須!証拠金に関する3つの知識

FX取引を行っていると「証拠金」という名前がつく用語がいくつも出てきます。
もちろん、それぞれ証拠金に関連していることではありますが、意味や考え方はそれぞれ異なります。

FX初心者の方は、資金管理を徹底しFX取引で成功するためにまずは下記の3つの証拠金の知識が必須になります。

・有効証拠金
・必要証拠金
・証拠金維持率

この3つを知らないとFXでの資金管理は上手くいかず、結果的に損失を生んでしまうことにもなりかねません。
有効証拠金」と「必要証拠金」は証拠金維持率を計算するのに必要なもので、「証拠金維持率」は追証やロスカットに関わる重要な比率となります。

追証やロスカットについても後ほど詳しく解説していきますので、まずこの3つの証拠金に関してどういったものか、どのように計算するのか見ていきましょう。

有効証拠金


FXの有効証拠金とは、現在の証拠金残高に評価損益を加えて金額になります。

有効証拠金 = 証拠金残高 ±評価損益

現在あなたが持っているポジションに対し、まだ利益や損失が確定しない「含み益」や「含み損」を加えて計算することによって、現状口座にどのくらいの証拠金があるのかが分かります。

たとえば、証拠金10万円を用意し1万円の利益が出るとします。
10万円+1万円(含み益)=有効証拠金10万円

また、この有効証拠金は為替レートが動くと同じように変化します。

もし証拠金10万円を用意し1万円の損失が出た場合は次のように変わります。
10万円‐1万円(含み損)=有効証拠金9万円

このようにFXの有効証拠金は保有しているポジションの含み益や含み損によって変わるのが特徴です。
FX初心者の方は、取引中に発生するこの有効証拠金の変化をしっかり把握しておくようにしてください。

必要証拠金

FXの必要証拠金とは、取引を行う際に必要な金額のことです。
たとえば、1ドル=100円のときに10,000通貨の米ドルを買うとします。
そのために必要な資金は、100円×10,000通貨=100万と簡単に求めることが可能です。

そしてさらに、レバレッジ25倍掛けた場合の資金は、100円×10,000通貨÷25=4万円となります。

計算式をまとめると下記のようになります。

必要証拠金=為替レート×取引数量÷レバレッジ倍率(ほとんどが25倍)

この必要証拠金は為替レートによって変化するため、実際に取引する際はあなたが取引を行うタイミングの為替レートを確認してください。
そして、取引数量は「何通貨取引するか」というもので、口座によって10,000通貨から始められるところや、1,000通貨から始められる口座もあるため、あなたが取引する口座によって異なります。

また、レバレッジを最大数の25倍に掛けてしまうと必要証拠金として基準をクリアし取引はできますが、大きな為替変動があった場合は資金を失うリスクもあるので注意が必要です。

各口座の必要証拠金を、レバレッジごとにまとめてみました。為替レートによって変わってきますが、目安として参考にしてください。

※1ドル=100円

FX口座 通貨単位 レバレッジ1倍 レバレッジ10倍 レバレッジ25倍
DMMFX 10,000通貨 1,000,000円 100,000円 40,000円
GMOクリック証券 10,000通貨 1,000,000円 100,000円 40,000円
みんなのFX 1,000通貨 100,000円 10,000円 4,000円
外為どっとコム 1,000通貨 100,000円 10,000円 4,000円
外為オンライン 1,000通貨 100,000円 10,000円 4,000円
ヒロセ通商 1,000通貨 100,000円 10,000円 4,000円
FXブロードネット 1,000通貨 100,000円 10,000円 4,000円
YJFX! 1,000通貨 100,000円 10,000円 4,000円
FXプライムbyGMO 1,000通貨 100,000円 10,000円 4,000円
SBIFXトレード 1通貨 100円 10円 4円

証拠金維持率

FXの証拠金維持率は、あなたの保有しているポジションがどのくらいの安定度で取引ができているかを示す数字です。
証拠金維持率の値が高ければ高いほど安全で、低ければ危険な水準でトレードをしていることになります。

証拠金維持率は下記の計算式で求められます。

証拠金維持率 = 有効証拠金÷ 必要証拠金 × 100(%)

たとえば、証拠金10万円、1ドル=100円のときに、レバレッジ25倍の口座で10,000通貨の取引を行った例で考えて見ましょう。

まず必要証拠金を計算します。
100円×10,000通貨÷25=必要証拠金4万円

そして取引を始めたばかりなので、評価損益は0とします。
10万円+評価損益0円=有効証拠金10万円

この必要証拠金と有効証拠金から証拠金維持率を計算します。
10万円÷4万円×100%=証拠金維持率250%

250%という証拠金維持率が出ました。

そして、ここまでの計算式は、正直完璧に覚える必要はありません。
実際の取引では、自分で計算をしなくても取引画面の「口座照会」からすぐに必要証拠金・有効証拠金・証拠金維持率の数値を確認することができるので安心してください。

この証拠金維持率は、「証拠金が高くなる」「含み損が小さくなる」「必要証拠金が減る(数量が減る)」といったような要因から数値が高くなります。
その逆で、「証拠金が低くなる」「含み損が大きくなる」「必要証拠金が増える(数量が増える)」といったようなことがあれば自ずと低くなります。

証拠金維持率は取引を始めると、為替レートによって変化します。
そのため、FX初心者の方はこの証拠金維持率が低くなりすぎないように注意し資金管理を行う必要があります。

ではなぜ、この証拠金維持率に注意しながら資金管理を行わなくてはいけないのでしょうか?
それはこの証拠金維持率が一定数を切ってしまうと、追証や強制ロスカットになる危険があるからです。

どういったことか次の見出しで紹介していきます。

追証やロスカットにならないためには?

FXには一定数の損失が出てしまった場合に、ユーザーの資金を守るために「追証」や「ロスカット」という仕組みがあります。

追証(おいしょう)とは追加証拠金の略で、毎営業日の証拠金維持率の判定において証拠金維持率が一定数を下回った場合に発生する必要証拠金の不足額のことを指します。
追証が発生した場合は、追証以上の入金またはポジション決済による追加証拠金額の解消が必要となります。

そして、期限までに口座に入金ができなかった場合には、用意した証拠金を失ってしまうことを意味する強制ロスカットが発動するの注意しましょう。

また、口座によっては、追証のシステムがなく為替レートが変動した場合には一気に強制ロスカットになってしまう口座もあるため、資金管理に自信がない方は追証があるFX口座をおすすめします。
そして、ロスカットの基準は口座によっても異なるため、初心者の方は自分が取引するFX口座がどのくらいの数値で強制ロスカットになるか必ず確認しておきましょう。

FX口座 追証 ロスカットルール
DMMFX 証拠金維持率100%以下 証拠金維持率50%以下
GMOクリック証券 証拠金維持率100%以下 証拠金維持率50%以下
みんなのFX 証拠金維持率100%以下 証拠金維持率100%以下
外為どっとコム 証拠金維持率100%以下 証拠金維持率50%以下
外為オンライン なし 個人L25コース/個人L25 miniコース:証拠金維持率20%以下
個人L25Rコース/個人L25R miniコース:証拠金維持率100%以下
ヒロセ通商 なし 証拠金維持率100%未満
FXブロードネット なし ブロード25(ライト)ブロード25(ライト)MC:証拠金維持率20%以下
ブロード25(ライト)S 証拠金維持率100%以下
YJFX! 証拠金維持率100%以下 証拠金維持率50%以下
FXプライムbyGMO 証拠金維持率100%以下 証拠金維持率80%未満
SBIFXトレード 証拠金維持率100%以下 証拠金維持率50%以下

追証が起きた場合にはさらに資金が必要になる…
強制ロスカットになったら用意した資金を失ってしまう…

FX取引を行う場合には、どちらもできるだけ避けたい行為ですよね。
このような、追証や強制ロスカットを避けるためには証拠金維持率のキープが必ず必要になります。

証拠金維持率をキープするには、ずばり「設定し証拠金を多めに用意し、レバレッジを低く設定する」ことが重要!

レバレッジ25倍の状態というのは、証拠金維持率は100%ということを意味します。
これはつまり、1円でも為替レートが動いたら追証やロスカットが発生してしまうということです。
そうならないためにも、あらかじめ証拠金は必要証拠金以上準備し、レバレッジも低めにしておくようにしてください。

また、レバレッジ25倍の口座で取引を行った場合、証拠金維持率とレバレッジの比較が下記のようになります。
こらは、大まかにでも頭に入れておくと計算する際に便利なので覚えておきましょう!

証拠金維持率 レバレッジ
2500% 1倍
1250% 2倍
500% 5倍
250% 10倍
100% 25倍

どのくらいを維持するのがベスト?

では、実際にどのくらいの証拠金維持率でFXトレードを行うのがベストなのでしょうか?
その数字はあなたが行うFXのトレードスタイルによっても異なります。

たとえばデイトレードやスキャルピングといった短期トレードの場合、安全な証拠金維持率は300%を目安にしましょう。
レバレッジでいったら10倍程度になります。

短期トレードの場合、値動きの幅もある程度決められているのでリスクも小さく、証拠金維持率は300%でも十分安全な取引ができます。
また、短期トレードの場合ポジション保有中は基本的に画面をチェックしているため、万が一大きな為替変動があってもすぐに対応できるでしょう。

そしてスワップポイントを狙う長期トレードの場合、強制ロスカットにならないように長期運用するのが絶対条件です。
そのため、長期トレードでは証拠金維持率は1,000%、レバレッジは3倍程度に抑えるようにしてください。

取引時間が長いトレードの場合、相場から目を離すタイミングも多くなり、大きな為替変動が起こった場合には対応しきれません。
なので、長期トレードする際には、為替変動が起こった場合でもある程度耐えられる証拠金が必要となります。
証拠金1,000%、レバレッジ3倍程度であれば、為替変動が起こりとっさに反応できない状況であっても、強制ロスカットまでは行かず安全に運用することができるでしょう。

FX初心者は資金に余裕のあるトレードを!

今回はFXの「証拠金」に関して解説しました。

FXの「証拠金」の仕組みを使えば、少額の投資で大きい金額の取引ができるのが魅力です。
しかし、FX取引で利益を出すためには為替レートによって変化する「証拠金維持率」に余裕を持たせることが重要になってきます。

FX初心者の方は、あらかじめ証拠金は多めに用意して証拠金維持率を保ちながら、強制ロスカットにならないように気をつけて運用していくようにしましょう。

証拠金維持率のキープはFX初心者が資金管理を行うための第一歩です。

また、当サイトでは他にもFX初心者が取引を行う際に必要になる知識をまとめています。
あなたがFXで成功するために、必ず知っておいてほしい情報を紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

初心者のFX基礎知識まとめ